「GENOウイルス」による改ざんサイトは99件、フィッシング増加目立つ - セキュアブレイン調べ
セキュアブレインは、同社が提供するセキュリティチェックサービス「gred」により収集した不正サイトの状況を取りまとめた。
同社で検知した危険なウェブサイトは2935件で、前回調査の2637件から1割強の増加。なかでも「フィッシング詐欺」が拡大しており、655件から1143件へと跳ね上がった。前回調査において1263件でトップだったワンクリック詐欺も依然として多数見つかっており1029件を観測している。
検知件数は少ないものの増加率の面では、「不正攻撃サイト」も前回調査の4倍にあたる136件だった。不正改ざんサイトは540件から492件へ減少した。
「Gumblar」「JSRedir-R」や一部で「GENOウイルス」などとも呼ばれるウイルスが原因と見られる改ざんもは、492件中、約2割あたる99件だった。一方、スパイウェアやワームが埋め込まれたサイトはあわせて24件と低水準で、ウイルスが検出されたサイトの検知はなかったという。これら以外のマルウェアが埋め込まれたサイトは105件だった。
今回同社ではあらたに通販に見せかけて個人情報を取得するサイトについても、フィッシング詐欺として検出を開始しており、228件を確認。英文などを利用してウェブサイトへ誘引し、個人情報を入力させる手口が多く、「ネット限定」や「試供品」「特別な情報」といったキーワードなどに注意するよう同社では呼びかけている。
(Security NEXT - 2009/09/16 )
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