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セキュリティ学者の研究対象にさえならない「Web2.0」

「Web2.0」は産業技術の暴走が生み出した怪物

同氏は講演の最後で、独自の解釈と前置きをした上で「Web2.0」について「産業技術の暴走が生み出した怪物」と表現している。

「Web2.0」では、使い勝手や見た目など利便性が追求される一方、安全性の検証が行われておらず、潰れかけた温泉長屋を研究対象とする建築学者がいないのと同様に、機能の複合体でポリシーがない「Web2.0」のセキュリティ問題を研究対象とする大学など存在しないと指摘。さらに「(今回の講演で)こうして取り上げるだけでも奇跡」と置かれている厳しい状況を表した。

また産業技術と情報科学の乖離が進んでおり、ウェブサイトは作れる人は増えているが、安全性を理解できる人がいないとし、今後大きな問題となる可能性を含んでいるとの危惧を表明。こうした問題についてみなさんと考えていきたいとして聴講者へ問題を提起し、講演を締めくくった。

(Security NEXT - 2009/03/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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