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Wondershareのファイル修復ソフトに脆弱性 - パッチ提供状況は不明

Wondershareが提供するファイル修復ソフト「Wondershare Repairit」に複数の脆弱性が明らかとなった。修正方法はわかっておらず、ゼロデイ脆弱性として注意が呼びかけられている。

認証のバイパスが可能となる「CVE-2025-10643」「CVE-2025-10644」が確認されたもの。脆弱性を報告したZero Day Initiativeが明らかにした。

これら脆弱性は、ストレージアカウントトークンやSASトークンに関連しており、悪用することでシステムの認証をバイパスできるとしている。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.0」のベーススコアはそれぞれ「9.1」「9.4」とされており、重要度はともに4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」と評価されている。

2025年4月に脆弱性を報告。その後も連絡を試みているが、修正プログラムの提供状況などは明らかになっていない。Wondershareに対して8月26日にゼロデイ脆弱性としてアドバイザリを公開すると予告していた。

Zero Day Initiativeは、2025年9月17日に脆弱性のアドバイザリを公開。これまでの経緯を示すとともに、製品の利用を制限するといった緩和策を紹介している。

記事追記のお知らせ:本記事初出時は「CVE-2025-10643」について言及していましたが、「CVE-2025-10644」について追記しました。

(Security NEXT - 2025/09/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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