セキュリティ学者の研究対象にさえならない「Web2.0」
生産性と安全性の両立には「投資」が必至
同氏は、今回の講演でセキュリティをマネジメント面からも取り上げ、セキュリティ対策をさまざまなインフラが含まれる「ビル」に例えている。
水道、電気、ガスなどインフラが密集するビルでは、狭い土地で高い「生産性」を確保する一方、「安全性」の維持に投資が不可欠であり、セキュリティも同じであると説明。ビルを維持するのにそれぞれの構造材が必要なのと同様、安全性を確保するには、単一的な対策ではなく、ファイアウォール、WAF、データベース対策など、それぞれのポイントごとに対策が必要である点を挙げた。
くわえて「ビル耐震偽装問題」になぞり、偽装建築をあとから補強するほうがコストがかさむのと同様で、セキュリティ対策についても、最初から設計に盛り込むことによりコストが抑えられると、積極的なセキュリティ対策におけるメリットがあることを解説している。
さらに国内ではシステムの開発の課程において、発注者のセキュリティに対する知識が不足しており、丸投げされる傾向があることについて取り上げ、発注者、開発者、運用者間で認識のギャップが事故を招く原因となっている点を強調した。
(Security NEXT - 2009/03/11 )
ツイート
PR
関連記事
市内全世帯向けデジタル金券の配送中に一部紛失 - 太田市
組織の「ネット玄関口」狙う攻撃に注意 - 可視化や脆弱性対策の徹底を
「不正ログイン」相談が約1.5倍 - 「偽警告」は関係者逮捕で減少するも限定的
Apple、「iOS 26.1」「iPadOS 26.1」を公開 - 56件の脆弱性を解消
ランサム攻撃でシステム障害が発生、影響など調査 - エネサンスHD
Apple、脆弱性を修正した「iOS 18.7.2」「iPadOS 18.7.2」を公開
一部サーバでランサム被害、バックアップ削除も - 新報国マテリアル
日英、IoT製品セキュラベル制度「JC-STAR」「PSTI法」で相互承認
「Django」にSQLiやDoS脆弱性 - 修正版をリリース
動画配信「バンダイCH」が一時停止 - 「意図せぬ退会」発生


