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セキュリティ学者の研究対象にさえならない「Web2.0」

生産性と安全性の両立には「投資」が必至

同氏は、今回の講演でセキュリティをマネジメント面からも取り上げ、セキュリティ対策をさまざまなインフラが含まれる「ビル」に例えている。

水道、電気、ガスなどインフラが密集するビルでは、狭い土地で高い「生産性」を確保する一方、「安全性」の維持に投資が不可欠であり、セキュリティも同じであると説明。ビルを維持するのにそれぞれの構造材が必要なのと同様、安全性を確保するには、単一的な対策ではなく、ファイアウォール、WAF、データベース対策など、それぞれのポイントごとに対策が必要である点を挙げた。

くわえて「ビル耐震偽装問題」になぞり、偽装建築をあとから補強するほうがコストがかさむのと同様で、セキュリティ対策についても、最初から設計に盛り込むことによりコストが抑えられると、積極的なセキュリティ対策におけるメリットがあることを解説している。

さらに国内ではシステムの開発の課程において、発注者のセキュリティに対する知識が不足しており、丸投げされる傾向があることについて取り上げ、発注者、開発者、運用者間で認識のギャップが事故を招く原因となっている点を強調した。

(Security NEXT - 2009/03/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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