Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

脆弱性なくても危険な「WORM_DOWNAD.AD」がまん延 - トレンドまとめ

トレンドマイクロは、同社のウイルストラッキングセンターが1週間に検知したウイルスの感染状況について取りまとめた。

同社のランキングよれば、ワールドワイド、国内いずれもUSBメモリなどリムーバブルメディア経由で感染する「MAL_OTORUN2」が活発な状況を示しているという。一方国内では、WindowsのServerサービスで見つかった脆弱性「MS08-067」に対して攻撃を行うワーム「WORM_DOWNAD.AD」が2位に入った。

同ワームは、2008年11月に国内ではじめて検知されたもので、脆弱性を狙うだけでなく、パスワードを推測して攻撃するほか、USBメモリ経由でも感染が広がる。同社は、企業を中心に被害が拡大しているとして、注意を呼びかけている。同社が1週間のまとめたランキングは以下のとおり。

国内のウイルス被害(1月12日から1月18日まで)

1位:MAL_OTORUN2
2位:WORM_DOWNAD.AD
3位:MAL_OTORUN1
4位:CRYP_FAKEAV-9
5位:TROJ_VUNDO.ANL
6位:WORM_DOWNAD.A
7位:POSSIBLE_HIFRM-5
8位:MAL_HIFRM
9位:TROJ_GAMETHI.XZY
10位:MAL_OTORUN

全世界の被害報告(1月14日から1月20日まで)

1位:MAL_OTORUN2
2位:POSSIBLE_VUNDO11
3位:MAL_OTORUN1
4位:POSSIBLE_VUNDO13
5位:POSSIBLE_VUNDO-6
6位:MAL_VUNDO-8
7位:CRYP_TAP-6
8位:TROJ_REFPRON.E
9位:MAL_VUNDO-6
10位:POSSIBLE_HIFRM-5

(Security NEXT - 2009/01/23 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

2023年上場関連企業による個人情報事故は175件 - TSR
個人情報漏洩時の謝罪対応、約3割がマニュアル化
自治体におけるマイナンバー取扱状況を公表 - 個情委
Pマーク事業者の事故報告は3048件 - 前年度比約15%増
「サイバーセキュリティ」認知度5割届かず - 3割弱が対策未実施
テレワークで機密情報の特例持出が増加 - ルール遵守、半数近くが「自己確認」のみ
2021年度の個人情報漏洩などの報告は6000件弱 - 4件に1件が不正アクセス
国内上場企業が優先対処したいリスク、上位に「サイバー攻撃」
中小企業の3分の1、直近3年間のセキュ投資ゼロ - 「必要性を感じない」
ソフト全般「脆弱性」対策の必要性、PC利用者で約6割が認知