Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

2008年第3四半期の脆弱性は132件、約1割に高い危険性 - ラックまとめ

ラックは、独自に収集した脆弱性情報を検証し、四半期ごとに発行しているレポート「SNSDB Advisory Report」を発表した。132件の脆弱性のうち、約1割は悪用される危険性が高いという。

同レポートは、2007年7月から9月に同社が発行した132件のSNSDBアドバイザリを集計したもので、リスクレベルで見ると、5段階のうち最も高い「High」が26件、次に高いMedium High」が43件で全体の半数を占めた。さらに次に高い「Medium」をくわえると82%まで上昇する。

影響としては「任意のコードが実行」が47件、サービス不能が38件と目立っており、情報漏洩が11件と続いた。96%にはパッチやバージョンアップなど回避策が提供されている。

同社によれば、リモートから攻撃を受ける脆弱性は、全体の66%にあたる87件。このうち57件は受動的に攻撃を受けるおそれがあるという。また62件は設定に依存せず、34件で攻撃ツールや攻撃コード、実証コードの公開が確認されている。

また132件のアドバイザリのなかで、ウイルスの発生や攻撃ツールの登場などにより第三者に悪用される可能性が高い脆弱性は13件に上り、前四半期の9件から増加した。

なかでも「Access Snapshot Viewer」のActiveXコントロールや、RealNetworksの「RealPlayer」、Oracleの「WebLogic Server」に含まれるApache用プラグインなど、いずれも脆弱性を攻撃する攻撃ツールが流通している。

同社では、影響の大きさからリスクレベルがもっとも高い「High 5」に設定しており、ユーザーに対して早急な対応を呼びかけている。

(Security NEXT - 2008/11/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

2024年1Qの脆弱性届け出は243件 - 前四半期比約2割減
2024年1Q、フィッシングサイトが増加 - サイト改ざんやスキャン行為は減少
先週注目された記事(2024年4月14日〜2024年4月20日)
「JVN iPedia」登録、前四半期から4割減 - 累計20万件を突破
先週注目された記事(2024年4月7日〜2024年4月13日)
先週注目された記事(2024年3月31日〜2024年4月6日)
先週注目された記事(2024年3月24日〜2024年3月30日)
サイバー攻撃で狙われ、悪用される「正規アカウント」
先週注目された記事(2024年3月17日〜2024年3月23日)
ランサムリークサイト、年間約4000件の投稿 - 身代金支払うも約2割で反古