Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

偽セキュリティ対策ソフトやオンラインゲームを狙うマルウェアが活発 - マカフィー報告

マカフィーは、2008年10月に同社のデータセンターが検知したウイルスや不正プログラムの状況を取りまとめ、公表した。

レポートによれば、ZIP形式としてメールに添付されて拡散するウイルスが、先月から引き続き多く検出されており、これらを総称した「Generic Malware.a!zip」が検知企業数で1位、マシン数では2位にランクインしている。

また、偽の感染アラートを表示するトロイの木馬「Generic FakeAlert.d」や、オンラインゲームのパスワードを盗む「PWS-OnlineGames」など、多くの亜種が登場するなど活発な動きを見せた。これらはUSBのオートラン機能により感染するものが多く、同社では警告を発している。

さらに、検出の難しいポリモーフィック型ウイルス「W32/Virut.gen」が、ファイル検知数の7位にランクインした。同ウイルスはファイル感染型ウイルスで、コンピュータ内の増殖が増加の一因である一方、新しい亜種が継続的に見つかっているという。感染を放置すると被害が拡大するため、ファイルサイズを確認し、ファイル実行時の不審な動作に注意するよう呼びかけた。

同社が発表した検知マシン数のトップ10は以下のとおり。

ウイルス

1位:Generic PWS.y
2位:Generic Malware.a!zip
3位:Generic!atr
4位:Generic.dx
5位:Generic Downloader.x
6位:Generic FakeAlert.d
7位:PWS-Gamania.gen.a
8位:Downloader-UA
9位:Spy-Agent.bw
10位:PWS-Gamania.gen.c

不審なプログラム(PUP)

1位:Generic PUP.x
2位:RemAdm-VNCView
3位:Adware-OptServe
4位:Generic PUP.d
5位:Generic PUP.z
6位:RemAdm-VNC
7位:Generic PUP.g
8位:Exploit-MIME.gen.c
9位:RemAdm-TightVNC
10位:Downloader-ABJ

(Security NEXT - 2008/11/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

2023年上場関連企業による個人情報事故は175件 - TSR
個人情報漏洩時の謝罪対応、約3割がマニュアル化
自治体におけるマイナンバー取扱状況を公表 - 個情委
Pマーク事業者の事故報告は3048件 - 前年度比約15%増
「サイバーセキュリティ」認知度5割届かず - 3割弱が対策未実施
テレワークで機密情報の特例持出が増加 - ルール遵守、半数近くが「自己確認」のみ
2021年度の個人情報漏洩などの報告は6000件弱 - 4件に1件が不正アクセス
国内上場企業が優先対処したいリスク、上位に「サイバー攻撃」
中小企業の3分の1、直近3年間のセキュ投資ゼロ - 「必要性を感じない」
ソフト全般「脆弱性」対策の必要性、PC利用者で約6割が認知