ウイルス感染報告が1.5倍に、ゲーム関連の不正プログラムが活発 - トレンドマイクロレポート
トレンドマイクロは、7月におけるウイルスの感染被害報告や不正プログラムの調査結果を取りまとめた。1位の「TROJ_CABAT」をはじめ、トップ10のうち半数をオンラインゲーム関連の不正プログラムが占めた。
同社によれば、7月の被害報告数は6368件で、6月の4232件から大きく増加した。1位にランクインした「TROJ_CABAT」をはじめ、オンラインゲームのIDやパスワードなどを盗もうとする不正プログラムがトップ10のうち半数を占めている。また、USBメモリ経由で感染する「MAL_OTORUN1」も3位に入るなど、依然としてまん延が続いている。
同社では7月中旬にSQLインジェクション攻撃によるサイト改ざん被害について注意喚起を実施したが、不正プログラム「TROJ_ASPROX」が原因となっている可能性が高いという。また6位に入った「JS_IFRAME」は攻撃で利用されており、7月末の時点でも活動していることから同社では再度注意を呼びかけた。
また、夏季休暇の前後は不正プログラムの配布が活発化する傾向にあるとして、休暇前にはアプリケーションの脆弱性チェックを実施するとともに、休暇中に問題が発生した場合の対応や連絡体制などを確認するよう求めている。
同社が発表した7月のウイルス被害報告数ランキングは以下の通り。
1位:TROJ_CABAT
2位:TROJ_GAMETHIEF
3位:MAL_OTORUN1
4位:TROJ_LINEAGE
5位:BKDR_AGENT
6位:JS_IFRAME
7位:MAL_NSANTI
8位:TROJ_RENOS
9位:TSPY_ONLINEG
10位:MAL_HIFRM
(Security NEXT - 2008/08/05 )
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