Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ウェブ経由の脅威が再びランキング上位に - トレンドマイクロレポート

トレンドマイクロは、6月におけるウイルスの感染被害報告や不正プログラムの調査結果を取りまとめた。4カ月にわたってトップだった「MAL_OTORUN1」は順位を落とし、ウェブ経由で攻撃を行うマルウェアに再び上位へ返り咲いた。

同社によれば、6月の被害報告数は4232件で、5月の3167件から増加した。2月から5月までランキングのトップを占めていた「MAL_OTORUN1」は3位へ後退。一方、不正サイトからダウンロードされる「BKDR_AGENT」が1位に、不正サイトに誘導する「JS_IFRAME」が2位に入るなど、2007年から猛威をふるっているウェブ経由の脅威が再び上位を占めた。

また「TSPY_ONLINEG」が先月同様6位に入るなど、オンラインゲーム利用者からIDやパスワードを不正に盗もうとする攻撃が依然として報告されている。同社のハニーポットによる不正プログラムの収集状況では、同プログラムが最も多く収集されており、半数以上は中国ドメインから配布されていたという。

同社が発表した6月のウイルス被害報告数ランキングは以下の通り。

1位:BKDR_AGENT
2位:JS_IFRAME
3位:MAL_OTORUN1
4位:MAL_HIFRM
5位:MAL_NSANTI
6位:TSPY_ONLINEG
7位:TROJ_CORELINK
8位:TROJ_VBTROJ_VUNDO
9位:WORM_QQPASS
9位:TROJ_DIALER
9位:TROJ_GAMETHIEF

(Security NEXT - 2008/07/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

2023年上場関連企業による個人情報事故は175件 - TSR
個人情報漏洩時の謝罪対応、約3割がマニュアル化
自治体におけるマイナンバー取扱状況を公表 - 個情委
Pマーク事業者の事故報告は3048件 - 前年度比約15%増
「サイバーセキュリティ」認知度5割届かず - 3割弱が対策未実施
テレワークで機密情報の特例持出が増加 - ルール遵守、半数近くが「自己確認」のみ
2021年度の個人情報漏洩などの報告は6000件弱 - 4件に1件が不正アクセス
国内上場企業が優先対処したいリスク、上位に「サイバー攻撃」
中小企業の3分の1、直近3年間のセキュ投資ゼロ - 「必要性を感じない」
ソフト全般「脆弱性」対策の必要性、PC利用者で約6割が認知