Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

済生会新潟第二病院、患者情報含むUSBメモリを紛失 - 氏名などは含まれず

済生会新潟第二病院は、患者3042人分のID番号や診療に必要な資料などが保存されたUSBメモリを紛失したと発表した。直接個人を特定できる情報は含まれていないという。

所在が不明となっているUSBメモリは、患者における看護の必要度を記録したデータベースを保存していたもので、院内の入力場所を移動する際、持ち歩いていたという。11月2日にデータ入力を終えた事務員が引き出しに入れて帰宅。その後5日に再びデータ入力作業を行おうとしたところ、メモリがなくなっていることに気が付いたという。

データベースには、2007年4月1日から10月31日の間に入院していた患者3042人のID番号、データ識別番号、看護必要度調査に関する項目などが保存されていた。氏名や住所、電話番号などは含まれず、データはすべて数字に置き換えられてあるため、メモリ内のデータから患者は特定できないと同院では説明している。

紛失判明後、院内や事務員自宅の周辺を捜索したが見つからず、置き忘れなどの可能性が高いとして警察へ紛失を届けた。二次被害などの報告はないという。同院では、不審電話などに注意を呼びかけており、今後はメモリの取扱いに関する規程を策定するとしている。

(Security NEXT - 2007/11/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

特権コマンド実行ツール「sudo」に重要度「クリティカル」の脆弱性
【特別企画】専門家13人が「生成AI時代」のセキュリティを多角的に解説
学童保育で利用料決定通知書1クラス分が所在不明に - 和歌山市
個人情報残存する「就職先情報リスト」を学生に共有 - 摂南大
法人の不正送金被害が約8.6倍 - 金額ベースで個人を上回る
テゲ宮崎の通販サイト、管理ページが認証なしで閲覧可能に
サイバー攻撃でシステム障害が発生 - ヤマダコーポレーション
「IBM WebSphere Application Server」にRCE脆弱性 - 暫定パッチ公開
先週注目された記事(2025年6月22日〜2025年6月28日)
「MS Edge」にアップデート - 固有の脆弱性などにも対処