Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

韓国でアドウェア「CashOn」が大量発生 - フォーティネット調査

フォーティネットジャパンは、2007年9月に同社が検知したマルウェアの状況を発表した。韓国においてアドウェア「CashOn」が大量に発生しているという。

同社のセキュリティアプライアンス「FortiGate」で検知したデータをまとめたもの。同社によれば、夏休みが終わり、子どもの利用が減ったことから、マルウェア全体の活動が7.8%減少。しかし一方で、韓国をターゲットにしたアドウェア「CashOn」の感染活動が活発化している。

「CashOn」は、ツールバー型のアドウェアで、ウェブサイトへ誘引する目的で配布されているもの。7月から急増しており、8月と比較しても2倍近い増加を記録した。9月は全体の約13.8%を占めて同社ランキングのトップとなっている。

配布の規模やアフィリエイトの状況から、同社では新興企業によるものではなく、大規模な組織が関係している分析。また「Obscured!Exploit」についても前月から約1割増加するなど目立った動きがあったことを伝えている。

同社が発表した9月のランキングは以下の通り。

1位:Adware/CashOn
2位:W32/Netsky.P@mm
3位:HTML/Iframe_CID!exploit
4位:W32/ANI07.A!exploit
5位:HTML/Obscured!exploit
6位:W32/Dialer.PZ!tr
7位:W32/Grew.A!worm
8位:W32/Bagle.DY@mm
9位:W32/Virut.fam
10位:W32/Dloader.K!tr

フォーティネットジャパン
http://www.fortinet.co.jp/

(Security NEXT - 2007/10/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

都立高で生徒情報含むファイルを紛失 - 生徒間に画像が拡散し判明
電子版会員の個人情報がウェブから閲覧可能に - 熊本日日新聞
がん検診受診予定者の個人情報をメール誤送信 - 浦河町
検証機能にバグ、ファイルの問題を検知できず展開 - CrowdStrike
米親会社委託先にサイバー攻撃 - 希少疾患の製薬会社
未使用でも影響、7月修正の「IEゼロデイ脆弱性」 - 遅くとも5月に悪用
2Qはインシデントが約8.5%増 - フィッシングが増加
アカウント管理システムに侵害の痕跡、個人情報が流出 - 伊藤忠丸紅鉄鋼子会社
Dockerエンジンの認証プラグインに脆弱性 - CVSSは最高値だが悪用可能性は低
「BIND 9」にアップデート - DoS脆弱性4件を修正