Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

暴露ウイルス「ANTINNY」が6位に - トレンドマイクロのウイルスランキング

トレンドマイクロは、9月に国内のサポートセンターへ寄せられたウイルス被害報告をまとめた。

同社によれば、9月のウイルス感染被害総報告数は4765件で、5カ月ぶりの増加を見せた8月の5183件からふたたび減少に転じた。ランキング上位は「BKDR_HACDEF」「BKDR_AGENT」といずれもバックドアだった。

同社によれば、バックドアなどの情報詐取と並んで大量の迷惑メール配信が目立っており、メール本文内のリンクで不正サイトに誘導し、不正プログラムをダウンロードさせるタイプの脅威が多いという。ランク外だが、ワーム「WORM_NUWAR」や亜種など広くまん延しているという。

またスパムメールには、不正プログラムの感染を目的とせず、株価操作を目的としたものも出回っており、スパムフィルタを回避するためPDFやOffice文書ファイルを添付する手口が増加していると同社では指摘している。

さらに2007年はずっと圏外だった「WORM_ANTINNY」が、今回の発表で6位に登場した。Winnyなどファイル交換ソフトにより感染拡大し、亜種の多くが情報漏洩の原因となることから「暴露ウイルス」と悪名高いウイルスだけに、今後の動きが注目される。

同社が発表したウイルストップ10は以下のとおり。

1位:BKDR_HACDEF
2位:BKDR_AGENT
3位:TROJ_VB
4位:TSPY_MARAN
5位:TSPY_QQROB
6位:WORM_ANTINNY
7位:TROJ_NSPM
8位:TROJ_METAJUAN.A
9位:TROJ_ZLOB
10位:EXPL_ANICMOO

トレンドマイクロ
http://www.trendmicro.co.jp/

(Security NEXT - 2007/10/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

医療費の検査資料が所在不明、誤廃棄か - 会計検査院
ぴあチケットリセールサイトでキャッシュ設定ミス - 個人情報を誤表示
「Firefox 140」がリリース - 脆弱性13件を解消
「FortiOS」などFortinet複数製品に脆弱性 - アップデートを
個情委、学校の個人情報事故に注意喚起 - 紛失が5割弱、ICT化の影響も
「Cisco ISE」に深刻な脆弱性、root権限奪取も - 修正版を公開
「NetScaler ADC/Gateway」にゼロデイ脆弱性 - 早急に更新を
企業や団体宛ての同報メール件名にメールアドレスを誤記載 - 佐賀県
避難行動要支援者名簿が所在不明、差替時に判明 - 一関市
MDMサーバから従業員情報流出、削除データも - ジブラルタ生保