Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

6種類のウイルスによる連続攻撃に注意 - トレンドマイクロが確認

トレンドマイクロは、ウェブ経由で感染し、連鎖しながら感染を広げるウイルスをあらたに複数確認したとして、注意を呼びかけている。

今回同社が発見した脅威は、トロイの木馬や不正コード、スパイウェアなど、6種類のウイルスが連鎖して感染するもの。一連のウイルスに感染すると踏み台や情報漏洩の被害につながるおそれがある。

感染のきっかけとなるのは、ウェブ上に埋め込まれた不正コード「HTML_IFRAME.CU」。ユーザーが不正コードを埋め込まれたウェブサイトを閲覧すると、意図せず不正サイトへアクセスし、IEのセキュリティホールを悪用するJavascript「JS_DLOADER.NTJ」が実行されるという。

さらにトロイの木馬「TROJ_SMALL.HCK」のダウンロードと実行が行われ、「TROJ_PAKES.NC」や「TROJ_AGENT.UHL」へと感染が拡大。「TROJ_PAKES.NC」がスパイウェアである「TSPY_SINOWAL.BJ」をダウンロードする。

「TROJ_AGENT.UHL」へ感染するとプロキシサーバとして利用されるほか、「TSPY_SINOWAL.BJ」は、キーの入力やパスワードの盗聴を行う。同社では旅行サイトなど、ウェブサイトへの感染報告を受けているという。

(Security NEXT - 2007/06/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

フィッシング攻撃支援サブスクの関係者を一斉検挙 - 利用者は約1万人
iOS向けLINEアプリの「金融系モジュール」に脆弱性 - アップデートで修正済み
能登半島地震被災地域の登録セキスペ、登録更新申請期限迫る
添付ファイルと宛先の確認不足が重なる誤送信が発生 - 大塚商会
福岡飲食店のECサイトに不正アクセス - 個人情報流出の可能性
WP向け操作ログ記録プラグインにSQLi脆弱性 - パッチ未提供
グリコでシステム障害、冷蔵食品を出荷停止 - 再開は5月中旬予定
2024年1Qの脆弱性届け出は243件 - 前四半期比約2割減
教員や学生宛てのメールで個人情報含むファイルを誤添付 - 山口大
「Node.js」向けMySQLクライアントにRCE脆弱性