Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

認知度低いスパイウェア - 正しく理解しているユーザーは約3割

情報処理推進機構(IPA)は、インターネット利用者を対象に「情報セキュリティに関する新たな脅威に対する意識調査」を実施し、結果を公表した。

同調査は、スパイウェアやフィッシングなど、情報セキュリティに関する新たな脅威への認知度、理解度、および対策の実施状況などについて把握するために実施された。2月3日から4日にかけて、15才以上のインターネット利用者を対象にウェブアンケート方式で行われた。有効回答数は5142名。

同調査では、情報セキュリティに関するさまざまな事象についての認知度、理解度を確かめる設問が用意された。その結果、「ウイルス感染」が認知度98.7%と最も高く、58.2%が事象を正しく理解していた。

一方「スパイウェア」や「スパムメール」について正しく理解しているのは約3割で、「フィッシング」に関しては14.7%にとどまった。

「セキュリティホール」に関しては認知度が50.6%まで落ち、正しく理解しているのは10.1%だった。セキュリティ関連の用語が、一般ユーザーにまで余り浸透していないことが窺える。

また被害経験に関する質問では、「ウイルス感染」が33.3%で最も多く、次いで「スパイウェア」が11.3%、「個人情報の流出」が3.7%、「ワンクリック詐欺」が3.1%、「フィッシング」が0.7%となった。

さらにセキュリティ対策の実施状況について4項目に分けて尋ねたところ、全ての項目で10代の実施状況が最も低かった。4項目のうちでは「パスワードの定期的な変更」が最も低く、「怪しい電子メール、添付ファイルの削除」が最も高かった。

(Security NEXT - 2006/04/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

入退室管理製品「UniFi Access」の管理APIに認証不備の脆弱性
利用していたシフト管理SaaSから従業員情報が流出 - 西友
「Elastic Cloud Enterprise」に脆弱性 - API経由で不正操作のおそれ
Google、「Chrome 142」でV8関連はじめ脆弱性20件を修正
先週注目された記事(2025年10月26日〜2025年11月1日)
ランサム被害でシステム障害、グループ各社に影響 - テイン
公開PDF資料に個人情報、県注意喚起きっかけに判明 - 菊池市
小学校で個人票を誤配布、マニュアルの認識不十分で - 大阪市
ファイル転送ソフト「MOVEit Transfer」にDoS脆弱性 - 修正版公開
ネット印刷サービスにサイバー攻撃、個人情報流出か - ウイルコHD子会社