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2013年第4四半期は日本を送信元とするスパムの割合が増加

ソフォスは、2013年第4四半期におけるスパムの送信状況を取りまとめた。全体に占める日本の割合が上昇している。

スパムの送信状況について国別にまとめたもので、最多送信国は前四半期と同じ「米国」だった。全体に占める割合は14.5%で、前回の14.6%とほぼ同水準だった。「米国」は、2013年の年間ランキングでもワースト1位という不名誉な結果となった。

2位は、前回5位の「中国」が浮上。割合も4.6%から8.2%へと上昇している。続く3位は、前回はトップ10圏外だった「ロシア」。一方、日本が送信元とされるスパムは全体の2.4%。前期の1.3%を上回り、ランキングも23位から14位にアップした。

各国の人口差を踏まえた人口比率別に見ると、ランキングの様相は異なる。ワースト1位の「ベラルーシ」は、米国を基準値「1.0」として比較した場合、平均配信数が米国の10.4倍となる。前回の11.1倍よりわずかに後退しているものの、依然として高い水準で推移している。

2位の「クウェート」は6.0倍、3位の「台湾」は3.5倍だった。日本は0.41倍で64位。送信国ランキングで上位の「中国」や「ロシア」は、このランキングには入っていない。

同社がまとめたスパム送信国のランキングは、以下の通り。

スパム送信国の上位10カ国

1位:米国
2位:中国
3位:ロシア
4位:ベラルーシ
5位:ウクライナ
6位:インド
7位:台湾
8位:イタリア
9位:韓国
10位:イラン

人口比率を踏まえたスパム送信国上位10カ国

1位:ベラルーシ
2位:クウェート
3位:台湾
4位:カザフスタン
5位:ウルグアイ
6位:ルクセンブルク
7位:イスラエル
8位:マケドニア
9位:ウクライナ
10位:ペルー

(Security NEXT - 2014/02/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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