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3月のスパムは減少するもフィッシングメールが倍増 - Kasperskyレポート

Kaspersky Labは、3月におけるスパムの送信状況について取りまとめた。メール全体に占めるスパムの割合が減少する一方、フィッシングメールやマルウェアが添付されたメールの割合が増加した。

同社によれば、メールトラフィックにおけるスパムの割合は70.1%で、前月から1ポイント減少した。イベントや祝祭日にちなんだスパムは減少しているが、イースターや母の日を題材にしたスパムなど流通している。またベネズエラのチャベス大統領が死去したニュースに便乗する詐欺メールを確認した。

スパム送信の最多国は、中国が25.8%で前月2位から順位を上げてトップへ再浮上した。前月1位だった米国は17.3%で2位に後退している。地域別ではアジアが54.1%で半数以上を占め、北米が17.8%、東ヨーロッパ10.2%と続く。

また全メールの4%に不正なファイルが添付されており、割合も前月より1.2ポイント増加している。銀行や電子決済システムの登録フォームを装い、アカウント情報を盗み出すHTMLファイル「Trojan-Spy.HTML.Fraud.gen」が最多だった。

全メールトラフィックにおけるフィッシングメールの割合は0.006%。全体に占める割合は小さいものの、前月から倍増した。「SNS」のアカウント情報を標的とした攻撃がもっとも多く、34.5%にのぼる。次いで「金融、電子決済」「検索エンジン」と続いた。

(Security NEXT - 2013/05/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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