Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

マルウェア「LODEINFO」を検知 - JPCERT/CCが解析情報を公開

JPCERTコーディネーションセンターは、国内組織に対して、マルウェア「LODEINFO」の感染を狙った標的型攻撃メールを確認したとして、解析結果を公表した。

20200221_jp_001.jpg
マルウェアを起動する流れ(図:JPCERT/CC)

2019年12月に同センターがはじめて観測したもので、メールへ添付したWordファイルを用いて感染させる手口だった。

マクロを有効化すると、端末上に「LODEINFO」がDLLファイルとして作成され、Windowsの標準機能によりロード、正規プロセスにインジェクションして動作させていた。

感染後はHTTPでコマンド&コントロールサーバと通信。ホスト名や言語環境、MACアドレス、ファイルリストなどの情報を送信するが、データはAESで暗号化し、さらにBASE64でエンコードされていた。また外部からの命令によって、ファイルのアップロードやダウンロード、実行、プロセスの停止などを実行する機能を備えているという。

(Security NEXT - 2020/02/21 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

メールセキュ製品「Libraesva ESG」に脆弱性 - すでに悪用も、国家関与か
子会社サイトが改ざん被害、外部サイトに誘導 - 福岡ひびき信金
監視カメラやNASを狙う「Mirai」感染活動を引き続き観測 - JPCERT/CC
「Cisco ASA」狙うゼロデイ攻撃、5月に複数政府機関で確認
「SonicWall SMA 100」にアップデート - 既知マルウェアの除去機能を追加
サイトが改ざん被害、オンラインカジノへ誘導 - 東京外大
「Ivanti EPMM」狙う脆弱性連鎖攻撃、米当局がマルウェアを解析
ランサム攻撃によりサーバやPCが被害 - 建設資材機械設備メーカー
メアドが不正利用、スパムの踏み台に - 名古屋産業振興公社
ランサム攻撃でサーバやPC30台が被害 - 清掃用品メーカー