Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

4月のMS月例パッチで修正された脆弱性が攻撃の標的に - 米当局が注意喚起

マイクロソフトが4月の月例セキュリティ更新で修正した「SmartScreenプロンプト」の脆弱性「CVE-2024-29988」がサイバー攻撃の標的となっている。他脆弱性と組み合わせて悪用されているとして、米当局が注意を呼びかけた。

「CVE-2024-29988」は、「SmartScreenプロンプト」に明らかとなった脆弱性。インターネットからダウンロードしたファイルに付与され、ファイルを開く際に信頼できるか判断するために使用される「Mark of the Web(MotW)」機能のバイパスが可能となる。

悪用にあたっては、細工したファイルを開かせる必要があり、重要度は4段階中、上から2番目にあたる「重要(Important)」、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「8.8」と評価されている。2024年4月の月例セキュリティ更新で修正された

米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)は現地時間4月30日、既知の他脆弱性と組み合わせ悪用されているとして、同脆弱性を「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」へ追加し、注意を呼びかけた。

ファイルの圧縮や解凍などに用いられるアーカイバ「WinRAR」において任意のコードを実行されるおそれがある脆弱性「CVE-2023-38831」や、「Windows」の「インターネットショートカットファイル」の処理に明らかとなった「CVE-2024-21412」とともに悪用されているという。

(Security NEXT - 2024/05/01 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Tenable Identity Exposure」に脆弱性 - 2月の更新で修正済み
個人情報を6機関に誤送信、転送され規模が20倍超に - 岐阜県
報道記者が個人情報含む資料を一時紛失 - ABCテレビ
約40万件の個人情報が流出した可能性 - ニデック子会社
CrowdStrike導入したWindows端末の97%以上がオンラインに
Acronisのデータバックアップ用インフラ製品に深刻な脆弱性 - すでに悪用も
CrowdStrikeによる障害、約850万台に影響 - あらたな復旧方法も準備中
組込システムの検証テストツール「NI VeriStand」に複数脆弱性
SonicWall、「Blast-RADIUS」の緩和策でアドバイザリ
「Spring Cloud Data Flow」に深刻な脆弱性 - アップデートが公開