Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

macOS向け端末エミュレータ「iTerm2」に深刻な脆弱性

macOS向けのターミナルエミュレータ「iTerm2」にリモートよりコマンドを実行されるおそれがある深刻な脆弱性が見つかった。

「同3.3.5」および以前のバージョンにおいて、tmux統合機能に任意のコマンドを実行されるおそれがある深刻な脆弱性「CVE-2019-9535」が明らかとなったもの。「Mozillaオープンソースサポートプログラム(MOSS)」による資金援助のもと、発見されたという。

攻撃者がターミナルに出力することで脆弱性を悪用することが可能。Mozillaは、脆弱性の悪用にユーザーの介在をある程度必要としたり、トリッキーな技術が必要とする一方、一般的に安全と考えられているコマンドを介して悪用される可能性もあるとし、潜在的な脅威へ注意を払う必要があるとしている。

開発者は、緩和策を備えた「同3.3.6」がリリースした。CERT/CCは、iTerm2においてtmux統合機能は無効化できず、完全な解決策は提供されていないと指摘。開発者が示したベストプラクティスを講じるよう求めている。

(Security NEXT - 2019/10/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Firefox 140」がリリース - 脆弱性13件を解消
「FortiOS」などFortinet複数製品に脆弱性 - アップデートを
「Cisco ISE」に深刻な脆弱性、root権限奪取も - 修正版を公開
「NetScaler ADC/Gateway」にゼロデイ脆弱性 - 早急に更新を
「Kibana」に深刻な脆弱性 - 「Chromium」の既知脆弱性に起因
Salesforceのローコード開発ツールに脆弱性 - 設定リスクの指摘も
Gitサーバ「Gogs」にRCE脆弱性 - 過去の修正不備に起因
「Chrome 138」を公開 - 11件のセキュリティ修正
「WinRAR」にディレクトリトラバーサルの脆弱性 - 修正版を公開
サーバ管理ツール「Convoy」に深刻な脆弱性 - アップデートがリリース