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ランサムウェア「GandCrab」の復号ツールが機能強化 - 最新版にも対応

世界で猛威を振るうランサムウェア「GandCrab」の被害者向けに、あらたなデータ復号ツールが公開された。同ランサムウェアはバージョンアップを重ねているが、現在確認されている最新版にも対応するという。

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「No More Ransom」のウェブサイト

同マルウェアは、端末内のファイルを意図に反して暗号化し、復号を交換条件に金銭を要求するランサムウェア。2018年初頭に登場し、拡張子を「.GDCB」をはじめ、「.KRAB」やアルファベット文字列に変更する特徴を持つ。

「Ransomware-as-a-Service(RaaS)」を通じてツールキットが公開されたことから、不正な広告やメールなどさまざまな手法で拡大。被害者は推計50万以上とされ、実際に国内でも被害が確認されている。

こうした問題を受け、ランサムウェア対策を展開するプロジェクト「No More Ransom」では、最新の「GandCrab」に対応した復号化ツールを公開した。同プロジェクトのウェブサイトより無料でダウンロードできる。

(Security NEXT - 2019/02/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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