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マルウェア減るもランサムウェアは前年から倍増

2021年はマルウェアの検知件数が減少するも、ランサムウェアは前年の2倍強に増加したとする調査結果をSonicWallが取りまとめた。

同社がUTMなどグローバルで稼働する約110万台の同社製品をセンサーとして用い、攻撃や脅威情報を収集、分析し、2021年の動向について取りまとめたもの。

マルウェアの検知数は54億件で前年比4%減。3年連続で減少が続いており、2021年は7年ぶりの低水準となった。ただし、上半期に22%減となる25億件となるものの、下半期は29億件に増加しており、年間を通じてはひと桁台前半の減少幅にとどまった。

マルウェア全体では減少するも、2021年に検知したランサムウェアの件数は6億2325万件となり、2020年の3億463万件から倍増。2019年の1億8790万件と比較すると、2年で約3.3倍に拡大している。

米国では全体の105%増をわずかに下回る104%増となったが、アジアでは122%増、ヨーロッパでは175%増と特に増加が目立つ。ランサムウェアのファミリーを見ると、「Ryuk」がもっとも多く、「SamSam」「Cerber」「GandCrab」「CryptoJoker」が続いている。

(Security NEXT - 2022/02/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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