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ランサムウェア「GandCrab」の復号ツールが機能強化 - 最新版にも対応

10月に「GandCrab 1」「同4」「同5」へ対応した復号ツールがリリースされているが、最新版では、あらたに「同5.0.4」から「同5.1」までをカバー。現状確認されている最新の「GandCrab」についても復号できるという。

同ツールは、BitdefenderやEuropolのサポートを受けつつ、ルーマニア警察が開発。オーストリア、ベルギー、キプロス、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、イギリス、カナダ、米国のFBIなど、各国の法執行機関も開発に協力した。

「GandCrab」の復号ツールは、最初のバージョンがリリースされた2018年2月以降、ダウンロードは40万回以上行われた。約1万の被害者においてファイルの復号を支援し、約500万米ドルの支払いを未然に防止したと試算されている。

Europolは、同ツールの公開をアナウンスする一方、ランサムウェアによる被害を防ぐ最善の対策は慎重なバックアップであるとあらためて強調。セキュリティ製品を利用しつつ定期的なバックアップを行い、メールの添付ファイルへ注意するよう呼びかけている。

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Bitdefenderによる復号ツールの解説

(Security NEXT - 2019/02/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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