Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ランサムウェア「PyLocky」の無料復号ツールが公開 - ただし条件あり

ランサムウェア「PyLocky」の被害者向けに、無料で利用できる復号化ツール「PyLocky Decryptor」が提供されている。ただし、復号には感染初期のトラフィックデータが必要になるという。

「PyLocky」は、「Python」で開発されたランサムウェア。ランサムウェア「Locky」を模倣して作成されたもので、利用者の意図に反して端末内のファイルを暗号化。復号化を交換条件に金銭を要求する。

今回、同マルウェアの被害者向けにCisco SystemsのTalosセキュリティインテリジェンス&リサーチグループが復号化ツールを開発、GitHub上で公開した。

ただし、同ツールを用いて復号するには条件があり、暗号化に用いる初期化ベクトルとパスワードを感染の初期段階で外部コマンド&コントロール(C&C)サーバに送信するため、これらトラフィックをキャプチャしたデータが必要だとしている。

(Security NEXT - 2019/01/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

証明書発行システムがランサム被害、影響など調査 - 流通経済大
ベンダー設定ミスでFW機能不全、直後ランサム被害 - アクリーティブ
京都の中高一貫校でランサム被害 - 個人情報流出の可能性
脆弱性狙われる「Oracle EBS」、定例パッチでさらなる修正
「無印良品」通販サイトで出荷停止 - アスクル障害が波及
ランサム被害でアスクル3サイトが出荷停止 - 既存注文はキャンセル対応
サイバー攻撃で個人情報流出の可能性 - アサヒグループHD
「Rapid7」「SKYSEA」など脆弱性5件の悪用に注意喚起 - 米当局
アサヒグループHD、ランサム被害の影響で決算発表延期
アサヒグループHD、情報流出の被害範囲を調査 - 製品出荷を順次再開