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ウェブサーバを踏み台とした「リフレクション攻撃」を観測 - 悪意ある「SYNパケット」に注意

さらに今回の攻撃が行われた同一時間帯には、インターネット上の多数ウェブサーバに対して、送信元のIPアドレスを偽装したSYNパケットを送りつける攻撃が展開されていた。

3ウェイハンドシェイクにおいて接続要求に対し応答する「SYN/ACKパケット」を、偽装したIPアドレスへ送りつける「リフレクション攻撃」だと見られている。

一部UDPプロトコルを利用したリフレクション攻撃と比較すると、今回のリフレクション攻撃におけるパケットの増幅率は低いものの、踏み台を多数用意することでDDoS攻撃が可能になると同庁では指摘。

「SYN Flood攻撃」への対策や、DDoS攻撃対策サービスの活用を検討するなど、対策を呼びかけている。

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「SYN/ACKパケット」を利用したリフレクション攻撃の流れ(図:警察庁)

(Security NEXT - 2018/12/03 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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