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DDoS攻撃が前月比1.5倍、22時間超の攻撃も - IIJレポート

インターネットイニシアティブ(IIJ)は、1月に同社で観測したDDoS攻撃の状況を取りまとめた。22時間超に及ぶ攻撃も観測されたという。

同社が提供するサービスやバックボーンを通じて観測したDDoS攻撃の状況を取りまとめたもの。同月の攻撃は687件。前月の458件から1.5倍に増加した。1日あたりの平均攻撃件数は22.2件。おおむね10件から30件で推移しているが、1月13日、同月30日に70件前後の攻撃が観測されている。

もっとも規模が大きかった攻撃は、DNSプロトコルを用いたリフレクション攻撃。約508万ppsのパケットにより、約45.3Gbpsのトラフィックが発生した。前月の約96万pps、約8.0Gbpsを大きく上回る。

継続時間がもっとも長かった攻撃はNTPプロトコルを用いたリフレクション攻撃で、22時間21分にわたって攻撃が続いた。最大で133.9Mbpsの通信が発生したという。

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IIJにて観測したDDoS攻撃の推移(グラフ:同社発表をもとに独自に作成)

(Security NEXT - 2023/03/03 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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