Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

1月のDDoS攻撃件数、前月比29%増 - IIJレポート

インターネットイニシアティブ(IIJ)は、同社のサービスやバックボーンで1月に観測したDDoS攻撃の状況を取りまとめた。攻撃件数が前月の1.3倍に増加している。

2023年10月以降、同社が観測するDDoS攻撃は、300件を下回る状況が続いており、1月は235件だった。前月の182件からは約1.3倍へと拡大している。

1日あたりに換算すると平均7.6件だが、攻撃件数は日によって差が見られる。1月2日、1月14日は1件のみだったのに対し、1月10日、18日、22日は平均の2倍を超える16件の攻撃が観測された。

もっとも規模が大きかった攻撃は「TCP SYN/ACKリフレクション攻撃」で、約533万ppsのパケットにより2.47Gbpsのトラフィックが発生。約70万ppsにより7.11Gbpsのトラフィックが発生した前月に比べると、パケット数は上回るものの、最大トラフィックは縮小している。

もっとも長時間継続したのは、「TCP SYN Flood」による攻撃としており、13分にわたり攻撃が継続した。最大で106.33Mbpsのトラフィックが発生したという。

20240229_ii_001.jpg
IIJが観測したDDoS攻撃の推移

(Security NEXT - 2024/02/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

フォームで個人情報が閲覧可能に、社内共有時のミスで - スーパーチェーン
サーバがランサム被害、個人情報流出の可能性 - 川崎設備工業
2Qの個人「サポート詐欺」相談は912件 - 検挙後に減少
SAML認証ライブラリに脆弱性の指摘 - CVE番号は「拒絶」に
先週注目された記事(2025年7月20日〜2025年7月26日)
「MS Edge」にセキュリティアップデート - 脆弱性2件を解消
メール誤送信で留学生受入先のメアドが流出 - 福知山公立大
草津市指定管理者の運営2サイトが改ざん被害 - 偽警告を表示
米当局、悪用脆弱性に6件追加 - SharePoint関連はランサムも悪用
「Apache httpd」のアクセス制御に脆弱性 - 条件分岐が常時「真」に