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同一コアのスレッド同時実行技術に脆弱性 - サイドチャネル攻撃「PORTSMASH」が明らかに

IntelのCPUにおける「Simultaneous Multithreading(SMT)」の実装にあらたな脆弱性が判明した。従来より高精度なサイドチャネル攻撃「PORTSMASH」が可能とされており、実証コードも公開されている。

ハバナ科学技術大学(CUJAE)やタンペレ工科大学の研究チームが、従来とは異なる方法でサイドチャネル攻撃(SCA)が可能となる脆弱性「CVE-2018-5407」を発見し、論文として発表したもの。ポートの衝突を利用したもので、脆弱性を悪用する技術は「PORTSMASH」と命名されている。

同一コア上で複数スレッドを同時に実行することにより、プロセッサのリソースをより効率的に使用するIntelの「ハイパースレッディング・テクノロジー(HTT)」を対象とした攻撃手法。プロセッサの動作を解析するサイドチャネル攻撃により、データが漏洩するおそれがある。

従来のコア間における攻撃に比べ、より多くの攻撃対象が存在し、攻撃者にとって魅力的なターゲットとなると研究チームでは指摘している。

(Security NEXT - 2018/11/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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