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暗号化の動機、「知的財産の保護」が6割 - 脅威は「従業員のミス」が最多

国内企業において、データを暗号化する目的でもっとも多いのは「知的財産の保護」で6割強にのぼることがわかった。「顧客情報の保護」は約半数だという。

Thales eSecurityが暗号化の動向について調査を実施し、結果を取りまとめたもの。調査はPonemon Instituteが実施。日本や米国を含む13カ国のさまざまな業界における5000人以上から回答を得た。

全社規模で一貫した暗号化戦略の導入を推進している日本企業は45%。グローバル平均の43%を2ポイント上回った。

国内で最も暗号化されているデータは「知的財産(60%)」と「財務記録
(59%)」だった。

暗号化を実施する動機については、「知的財産の保護」が63%で最多。「特定の既知の脅威から情報を保護」が52%で、「顧客情報の保護(49%)」「プライバシーやデータセキュリティに関連する法律や規制を遵守するため(44%)」が続く。

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暗号化を実施する動機(グラフ:Thales eSecurity)

(Security NEXT - 2018/09/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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