Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「WebLogic」のRCE脆弱性狙う攻撃に注意 - パッチ公開数時間後より被害が発生

国内でも攻撃がパッチ公開直後から確認されている。NTTデータ先端技術によれば、同社監視センターでは、4月18日より脆弱性の探索や悪用と見られるアクセスを断続的に観測している。

20180510_wl_002.jpg
T3プロトコルによる攻撃の観測状況(NTTデータ先技)

発信元のIPアドレスは、62.2%が中国で米国が29.1%とあわせて9割を占めていたという。

同社では同脆弱性の実証コード(PoC)についても検証しており、リモートよりOSコマンドを実行できるなど、実際に動作することを確認。今後悪用の増加が予測されるとして警戒を強めている。

また4月17日にOracleより公開されたパッチに関して、有効性について一部疑問の声が挙がっている。

脆弱性そのものを解消するのではなく、コマンドの実行を制限することにとどまっているため、今回の対策が回避することが可能であるとの指摘が一部セキュリティ専門家より出ているもので、パッチを適用している場合も、今後の動向に注意する必要がある。

(Security NEXT - 2018/05/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

NETGEARの一部ルータに認証バイパスの脆弱性 - 早急に更新を
「Docker」で「IPv6」の無効化が反映されない脆弱性 - アップデートで修正
「PAN-OS」更新後の再起動前に調査用ファイル取得を
分散型グラフデータベース「Apache HugeGraph」に深刻な脆弱性
iOS向けLINEアプリの「金融系モジュール」に脆弱性 - アップデートで修正済み
WP向け操作ログ記録プラグインにSQLi脆弱性 - パッチ未提供
「Node.js」向けMySQLクライアントにRCE脆弱性
「PuTTY」に脆弱性、「WinSCP」「FileZilla」なども影響 - 対象の旧鍵ペアは無効化を
Ivanti製モバイル管理製品「Avalanche」に深刻な脆弱性 - 一部PoCが公開済み
サードパーティ製ソフトに起因する脆弱性7件を修正 - Atlassian