Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

iOS向けLINEアプリの「金融系モジュール」に脆弱性 - アップデートで修正済み

iOS向けに提供されている「LINE」アプリの一部モジュールに脆弱性が明らかとなった。2023年10月に実施したアップデートで修正済みだという。

脆弱性情報のポータルサイトであるJVNによれば、同アプリの「金融系モジュール」が備えるログ情報の送信処理において、サーバ証明書の検証不備の脆弱性「CVE-2023-5554」が明らかとなったもの。

中間者攻撃(MITM攻撃)により脆弱性を悪用されると通信内容を盗聴されるおそれがある。LINEヤフーやJPCERTコーディネーションセンターでは共通脆弱性評価システム「CVSSv3」のベーススコアを「4.8」としている。

一方米国立標準技術研究所(NIST)による脆弱性データベース「NVD」では、機密性、可用性、完全性のいずれも大きな影響があり、攻撃複雑性も低いとして同脆弱性のCVSS基本値を「9.8」と評価。重要度を「クリティカル(Critical)」とレーティングしている。

LINEヤフーが周知を目的にJPCERTコーディネーションセンターへ同脆弱性を報告した。2023年10月にリリースした「同13.16.0」にて修正済みだという。

(Security NEXT - 2024/04/23 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

海外子会社がランサム被害、影響など詳細を調査 - 淀川製鋼所
システム障害、調査でランサムウェアが原因と判明 - 近鉄エクスプレス
パッチや緩和策の適用、メモリ保護を統合した脆弱性対策製品
従業員がサポート詐欺被害、個人情報流出か - 住友林業クレスト
個人情報含む契約書類を誤送信、アドレス帳で選択ミス - 新潟県
生徒情報含むデータを第三者メアドへ誤送信 - 鹿児島高
「ConnectWise ScreenConnect」に脆弱性 - 修正版が公開
中国電力にサイバー攻撃 - 設定不備のリモート接続機器より侵入
NETSCOUT「nGeniusONE」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
Python向けHTTPライブラリに脆弱性 - リクエストスマグリング攻撃のおそれ