Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「PAN-OS」更新後の再起動前に調査用ファイル取得を

「PAN-OS」に深刻な脆弱性が明らかとなり、悪用が増加している問題で、アップデート後に再起動すると侵害状況を調査するログの取得に影響が生じることがわかった。

同社は、当初よりセキュリティアドバイザリにおいて、機器より取得した「テクニカルサポートファイル(TSF)」をカスタマーサポートポータルよりアップロードすることで、既知の攻撃が試行されたか判断できるとし、利用者に利用を呼びかけている。

同社は、現地時間4月21日にセキュリティアドバイザリを更新。修正バージョンで再起動する前に「TSF」を取得する必要があることを追記した。

アップデートの実施後は、デバイス上で以前にインストールしていたシステムから一部のログへアクセスができないという。以前のOSに対して調査が必要な場合は、同社サポートへ問い合わせるよう呼びかけている。

また同社はコマンドラインインタフェースより攻撃が試行された証跡を探す方法もアナウンスしているが、アップデートによる影響については言及していない。

(Security NEXT - 2024/04/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「GitLab」のアカウント乗っ取る脆弱性、悪用が発生 - 米当局が注意喚起
小学校で個別書類あると気づかず身体測定結果を誤配布 - 名古屋市
個人情報含むファイルを県内自治体に誤送信 - 静岡県
廃棄物運搬事業者への事務連絡メールで誤送信 - 横須賀市
Dropboxの電子署名サービスに不正アクセス - 顧客情報が流出
開発言語「R」のデシリアライズ処理に脆弱性 - 修正版へ更新を
保守委託先で顧客情報含むHDDが所在不明 - はばたき信組
サポート詐欺被害で情報流出の可能性 - 高齢・障害・求職者雇用支援機構
「改訂新版セキュリティエンジニアの教科書」が発売 - 日本シーサート協議会
QNAP製NASやアドオンに脆弱性 - 旧アドバイザリも更新、影響大きい脆弱性を追加