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ECシステム「CS-Cart」に脆弱性 - 情報漏洩や意図せぬ商品購入のおそれ

フロッグマンオフィスが提供するeコマースサイトの構築パッケージ「CS-Cart」の日本語版に、複数の脆弱性が含まれていることが判明した。パッチなどが提供されている。

同製品の「同v4.3.10」および以前のバージョンに、アクセス制御不備の脆弱性「CVE-2017-2139」が判明したもの。脆弱性を悪用すると、住所や氏名などが記載された注文確認書を閲覧できる。

さらに「同v4.3」系には、クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)の脆弱性「CVE-2017-2138」が存在。同システムで構築されたサイトへログインした状態で細工されたページへアクセスすると、意図せず商品が購入してしまうおそれがあるという。

いずれも三井物産セキュアディレクションの廣田一貴氏が情報処理推進機構(IPA)へ報告したもので、JPCERTコーディネーションセンターが調整を行った。

フロッグマンオフィスでは、「CVE-2017-2139」を修正するためのパッチを用意。また「CVE-2017-2138」に関して複数の条件を満たす可能性があり、危険度は低いとしつつも、修正方法をアナウンスしている。

(Security NEXT - 2017/04/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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