Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

JPRSと電力系通信事業者、災害時のDNS継続性確保で実証研究

日本レジストリサービス(JPRS)と電力系通信事業者7社は、大規模災害時におけるインターネットの継続利用に向けた実証研究を2月より開始する。

大規模災害などの発生などにより、トップレベルドメインのDNSへアクセスできなくなると、ドメインを解決できなくなり、ウェブサイトの閲覧やメールなど幅広いインターネットサービスが利用できなくなるおそれがあることから、継続性の確保に向けて実証研究を実施するもの。

具体的には、JPRSが管理するTLD「.jprs」のDNSサーバを参加事業者のネットワーク内に設置。事業者外のDNSサーバへアクセスできない場合にも、DNSサービスの継続性を確保する。研究期間は2〜6月を予定している。

参加する通信通信事業者は、北海道総合通信網、東北インテリジェント通信、北陸通信ネットワーク、ケイ・オプティコム、STNet、九州通信ネットワーク、沖縄通信ネットワークの7社。

先行してQTNetと研究を進めてきたが、あらたに電力系通信事業者6社が参加したことで、広範囲や特定地域など、より柔軟な研究が可能になるとしている。

(Security NEXT - 2016/01/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「PowerDNS Recursor」にDNSキャッシュポイズニングの脆弱性
「Sophos Firewall」に複数の「クリティカル」脆弱性 - 対象機器は1%未満
ブラウザ「Firefox 141」が公開 - 脆弱性18件を解消
「BIND 9」にDoSやキャッシュ汚染の脆弱性 - アップデートが公開
「FortiOS」に脆弱性 - アドバイザリ3件を公開
DDoS攻撃が前月比2割増 - 最大攻撃規模は5分の1に
「BIND 9」に緊急脆弱性 - 1パケットでDoS攻撃が可能
DDoS攻撃が件数減、一方100Gbps超の攻撃も - IIJレポート
「PowerDNS Recursor」にDoS脆弱性 - アップデートで修正
リゾルバ「PowerDNS Recursor」にサービス拒否の脆弱性