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NTT、ビッグデータのパーソナル情報を匿名化するソフトを開発

NTTセキュアプラットフォーム研究所は、ビッグデータに含まれるパーソナルデータのプライバシーを保護しつつ、有効活用できるデータへ加工できる匿名化システムを開発したと発表した。

同システムは、ビッグデータに含まれる個人情報を「k-匿名性」を満たす匿名化したデータに加工できるソフトウェア。パーソナルデータを保有する事業者向けに提供する。

匿名化処理方法の選択し、分析に用いるパーソナルデータの項目の選択、パラメータを決定することで、「k-匿名性」を満たした「匿名化データ」を出力する。

希少な人のデータを取り除く「削除」や、項目の値をより粗くする「一般化」などの機能を備えており、個人が直接特定できる情報の除去し、データから個人を絞り込めないようにデータを加工することが可能。

また同社独自の「Pk-匿名化」により、「ランダム化」によって「k-匿名性」を満たした利用価値の高いデータを作成することが可能だという。

NTTでは、同社グループを通じて今後半年以内を目途に、ビッグデータ分析支援のソリューションとして提供する予定。

(Security NEXT - 2014/02/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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