Javaの深刻な脆弱性に注意、アップデートを - 攻撃ツール登場のおそれも
Java実行環境である「JRE」および開発キット「JDK」に複数の脆弱性が見つかった問題で、脆弱性の再現性を確認したNTTデータ先端技術は、アップデートを呼びかけている。
同社が検証を実施したのは、Deploymentサブコンポーネントに含まれている脆弱性「CVE-2012-0500」。悪意ある「JNLPファイル」を処理すると、脆弱性により任意のコードが実行される可能性がある。
ウェブ上の細工が施された「Javaアプレット」や「Java Web Startアプリケーション」へ誘導するといった攻撃が懸念され、Oracleでは「CVE-2012-0500」を含む14件の脆弱性を修正するため、アップデートを2月14日より公開している。
今回脆弱性について検証を実施したNTTデータ先端技術の辻伸弘氏によれば、エクスプロイトは出たばかりで、脆弱性を悪用した攻撃は、3月1日の時点で確認されていないという。しかし、今後エクスプロイトキットに利用されるおそれがあると同氏は指摘する。
また同氏は「Java」に関して、「Adobe Reader」の脆弱性と比較すると悪用が増加しているとのデータもあるとして、注意を呼びかけている。
(Security NEXT - 2012/03/01 )
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