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ボットネット「Rustock」の遮断でスパム量が3割減少 - メッセージラボまとめ

3月は、1日あたり138億2000万通のスパムを配信していた大規模ボットネット「Rustock」の遮断により、世界のスパム流通量が激減している。

3月15日から17日にかけては33.6ポイントの減少が見られた。遮断後の1日あたりのスパム量は、前の週の520億から330億通に減少している。

代わって最も活動が活発となったのは「Bagle」で、2010年末以降は1日あたり83億1000万通のスパムを送信している。規模や影響力は「Rustock」に及ばないものの、安定した活動量を保っているという。

3月全体のスパムの割合はメール1.26通に1通で、前月比2.0%減少となった。そのうち、ボットネットから配信されたスパムの割合は83.1%で、2010年末の77%から増加している。

一方国内の状況を見ると、スパムの割合は76.4%で、前月の78.5%を下回った。ウイルスメールの割合は1015通に1通で、世界平均を大きく下回っているものの、前月より割合は上昇している。

(Security NEXT - 2011/04/01 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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