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2009年度の国内セキュリティ市場成長率、マイナス5.1% - 2010年度は回復見込み

経済産業省は、情報セキュリティ産業の動向を取りまとめた2009年度の情報セキュリティ市場調査報告書を発表した。

同調査は、日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)が同省の委託により2004年から実施しているもので、2009年12月にセキュリティ関連製品やサービスを提供する事業者を対象に実施したアンケートやヒアリングの結果をもとに取りまとめた。

国内市場における2009年度の実績見込みは6848億7300万円。深刻な需要低迷が影響してプラス成長を維持できず、成長率はマイナス5.1%となり、前年度の推定実績7219億4000万円を下回った。マイナス成長となるのは調査開始以来はじめてで、前々年度の6854億5600万円を下回る数字となった。

調査では、セキュリティツールについて「統合型アプライアンス」「ネットワーク脅威対策製品」「コンテンツセキュリティ対策製品」「アイデンティティ・アクセス管理製品」「システムセキュリティ管理製品」「暗号製品」の6分野、セキュリティサービスについては「情報セキュリティコンサルテーション」「セキュアシステム構築サービス」「セキュリティ運用・管理サービス」「情報セキュリティ教育」「情報セキュリティ保険」の5分野にわけて調査が行われているが、今回の調査では、いずれの分野でもプラス成長を維持できず、厳しい結果となっている。

(Security NEXT - 2011/03/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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