Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「偽」目立った1年 - 見えない「バリア」に守られた1年

2009年も技術革新や新製品から事故に至るまで、さまざまな情報セキュリティに関連するニュースを取り上げてきたが、そのなかで、特に目立ったキーワードをひとつ挙げるとすれば「偽」だ。偽サイトから偽ソフトまで連日各所で報道され、取り上げられなかった日の方が少ないだろう。

たとえば、「偽」サイトの代表選手は、「フィッシング詐欺サイト」だ。RSAセキュリティのまとめによれば、11月の時点で13万5516件。1カ月を残しながら、2008年に検知した13万5374件を上回った。まだ確定値は出てないが、約10%増となることはほぼまちがいないだろう。

国内でフィッシング以上に身近な脅威となっているのは「ワンクリック詐欺」。情報処理推進機構(IPA)が11月に受け付けたワンクリック詐欺に関する相談は900件台へ突入し、こちらも過去最悪となっている。

「偽」セキュリティ対策ソフトも負けていない。偽セキュリティ対策ソフトは、2008年以前に猛威を振るい、その後減少していたが、10月に入って再び増加。 IPAの報告によれば、毎月3万件から4万件台で推移した。もちろん、他セキュリティベンダーも同様の増加傾向を伝えている。

(Security NEXT - 2009/12/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

ベクトルDB「Milvus」に深刻な脆弱性 - クラスタ乗っ取りのおそれも
DB管理ツール「pgAdmin4」に複数脆弱性 - 重要度「クリティカル」も
GitLabがセキュリティアップデート - 脆弱性9件に対処
ランサム被害で顧客や取引先の情報が流出 - アスクル
日本サイバー犯罪対策センター、ウィンブレ実写映画とコラボ
SAP、月例アドバイザリ20件を公開 - 複数「クリティカル」も
都立病院の患者情報流出 - 「USB拾得」との匿名文書が複数届く
会報誌データのメール送信時に誤送信 - 群馬県立点字図書館
「Dell Data Lakehouse」が脆弱性145件を修正 - 深刻な脆弱性も
「ManageEngine Analytics Plus」にSQLi脆弱性 - 8月の更新で修正済み