多数メールクライアントに送信者偽装できる「Mailsploit」が判明 - 送信ドメイン認証では防げず

多数のメールクライアントにおいて、送信者の偽装が可能となる脆弱性「Mailsploit」が明らかになった。送信ドメイン認証ではブロックすることができない。
メールクライアントソフトやウェブメールにおいて、送信者に任意の電子メールアドレスを表示することができる脆弱性が明らかとなったもの。
発見した研究者が調査したところ、少なくとも33のクライアントに脆弱性が存在していたという。発見した研究者は、脆弱性について「Mailsploit」と名付けている。
「Mailsploit」では、メールヘッダにおいて非ASCII文字をエンコードする「RFC-1342」を使用。多くのメールクライアントに、エンコードされた文字のデコード処理に問題が存在し、表示内容を不正に操作されるおそれがある。
具体的には、偽装したいメールアドレスの文字列を含んだメールアドレスを作成。改行やNULLバイトなど制御文字を挿入することで、メールクライアント上で攻撃者が見せたくない本来のメールアドレスの表示を隠したり、削除できる。

実際は「mailsploit.com」から到着したメールだが、メールクライアント上では「whitehouse.gov」に偽装されている(画像:mailsploit.com)
(Security NEXT - 2017/12/07 )
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