多数メールクライアントに送信者偽装できる「Mailsploit」が判明 - 送信ドメイン認証では防げず
「DKIM」や「SPF」「DMARC」といった送信者認証やスパムフィルタなどは、偽装前の本来のメールアドレスでチェックされるため、攻撃者が本来のメールアドレスのドメインで認証用のレコードをDNS上へあらかじめ作成しておけば、偽装されていないと判断され、パスされてしまう。
同脆弱性を公表した研究者によれば、「Apple Mail」や「Outlook 2016」「THunderbird」といったメールクライアントソフトのほか、複数のウェブメールなど、少なくとも33のメールクライアントが影響を受けるとしている。
今回の公表より少なくとも3カ月前に報告しており、8製品についてはすでに修正済みで、12製品が対応を進めている。一方、MozillaやOperaではサーバ側に起因する問題としているほか、態度を明確にしていないベンダーもいるという。
また同研究者は「Mailsploit」以外にも、複数のメールクライアントにクロスサイトスクリプティング(XSS)やコードインジェクション攻撃なども見つかったことを明らかにしている。
(Security NEXT - 2017/12/07 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
米当局、「FortiWeb」の脆弱性悪用に注意喚起
「FortiWeb」に深刻な脆弱性 - すでに攻撃も
NECのHAクラスタソフト「CLUSTERPRO X」に深刻な脆弱性
Apple、脆弱性を修正した「iOS 18.7.2」「iPadOS 18.7.2」を公開
「Django」にSQLiやDoS脆弱性 - 修正版をリリース
「Dell Data Lakehouse」が脆弱性145件を修正 - 深刻な脆弱性も
マルウェア対策製品「Avast」「AVG」に深刻な脆弱性
DB管理ツール「pgAdmin4」に複数脆弱性 - 重要度「クリティカル」も
Adobeが定例アップデート - 8製品29件の脆弱性を修正
「Symfony」に脆弱性 - アクセス制御ルールが回避されるおそれ

