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2015年の国内セキュリティ市場は8965億円 - 前年比6.4%増

2015年の国内における情報セキュリティ市場規模の推定額は8965億円で、前年比6.4%増と堅調に推移した。今後の成長によっては、2017年に市場規模が1兆円に達する可能性も出てきている。

日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)が市場調査の速報値を発表したもの。同協会では、2004年よりセキュリティ市場の動向について調査、公開している。

同協会によれば、2015年度のセキュリティ市場は、セキュリティツール市場が4705億円、セキュリティサービス市場が4259億円で合計8965億円。2014年の8428億円から6.4%の伸びを見せた。

2016年度は前年比4%の成長を見込んでおり、市場規模を9326億円と分析。2017年度は前年比5%増と堅調に推移し、9795億円へ達すると予測している。

またセキュリティ分野へより積極的な投資が行われ、2016年度、2017年度と現在の予測を上回った場合、2017年度に市場規模が1兆円に達する可能性もある。

2015年度のセキュリティツール市場を製品別に見ると、「コンテンツセキュリティ対策製品」で1767億円で、セキュリティツール市場の37.6%を占める。次いで「アイデンティティ、アクセス管理製品」が843億円、「システムセキュリティ管理製品」が702億円と続く。なかでも「アイデンティティ、アクセス管理製品」が前年比9.2%と市場を牽引したという。

セキュリティサービス市場では、「セキュリティ運用、管理サービス」がもっとも多く、全体の41%にあたる1742億円。次いで「セキュアシステム構築サービス」が1323億円、「情報セキュリティコンサルテーション」が806億円となった。成長率が顕著だったのは「セキュリティ運用、管理サービス」で、前年比39.1%増と高い伸び率を記録している。

(Security NEXT - 2017/01/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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