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2015年3Qのバンキングトロジャン、前期から半減

EMCジャパンによると、2015年第3四半期に観測したオンラインバンキング利用者を狙うトロイの木馬は、前四半期からほぼ半減した。「Zeus」が全体の4割を占めるが、「Citadel」も3割にのぼるという。

「RSA AFCC(Anti-Fraud Command Center)」における2015年第3四半期の検知状況を取りまとめたもの。バンキングトロイジャンは、前四半期の2583件から大きく減少し、1310件だった。直近1年は2000件超で推移してきたが、今回の調査では大きく改善している。

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トロイの木馬の内訳(グラフ:EMCジャパン)

トロイの木馬の種類を見ると、「Zeus」が最多。前期から12ポイント改善したものの全体の40%を占める。次いで多かったのは「Citadel」。7ポイント増と活動を広げ、30%まで上昇した。JPCERTコーディネーションセンターでは、「Citadel」に関して2014年上半期以降、11月まで活動が見られなかったことを報告しているが、AFCCの調査では異なる傾向が見られた。3番目に多かったのは「ISR Stealer」で、10ポイント増となり全体に占める割合が15%へと拡大している。

トロイの木馬の感染や更新、窃取した情報の送信など攻撃目的で用いられたURLの認知件数は3221件。前期の7775件から大幅に縮小した。マルウェアが通信していたURLのホスト国を見ると、「米国」が34%で最多。前四半期から8ポイント上昇したという。

(Security NEXT - 2016/01/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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