Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

【不正競争防止法違反】不正ID作成ツール提供の男性に略式命令

試用版「Office」のライセンス認証を回避する不正ツールを提供した男性に対し、福井簡易裁判所は10月15日、不正競争防止法にあたるとして罰金50万円の略式命令を出した。

BSA|The Software Allianceの発表によれば、試用版プログラム「Office 2013 Professional Plus」を、機能制限がない製品版として利用できるようにするため、男性は不正な製品IDを偽造する不正ツールを管理するストレージ上で提供していた。

BSAでは、従来よりライセンス認証システムが不正競争防止法の定める「技術的制限手段」であり、不正ツールが同法における「技術的制限手段回避プログラム」にあたるとして同法の適用を求める活動を展開。

今回の事件でもライセンス認証システムのしくみに関する情報提供や同法適用に関する鑑定書等を作成するなど捜査協力を行ってきたとして、今回の略式命令を歓迎するコメントを寄せている。

(Security NEXT - 2014/10/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「サイバーセキュリティ関係法令 Q&Aハンドブック」が改訂
従業員が退職時に安全保安情報を持ち出し - 長崎の航空会社
従業員が営業情報を不正持ち出し - And Do HD子会社
ソフトバンク元従業員が逮捕 - 技術情報を転職先に持ち出しか
楽天モバ、従業員逮捕でコメント - 営業秘密利用は未確認
不正プロダクトキー販売、不正競争防止法違反で送検
N国代表、個人情報不正入手で書類送検 - 「相手が開示した」と説明
顧客情報を漏洩した元職員が逮捕 - 百十四銀
NISC、企業のセキュリティ対策を法律面から解説した資料
ソフトバンク元従業員が業務文書の持ち出しで逮捕