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従業員が退職時に安全保安情報を持ち出し - 長崎の航空会社

長崎県に本社を置く地域航空会社のオリエンタルエアブリッジ(ORC)は、元従業員が機密情報である航空保安情報を退職時に持ち出していたことを明らかにした。

同社によれば、2022年11月末に退社した元従業員が、社内の機密情報を持ち出したことが判明したもの。退職後に使用していた業務用端末を調べたところ、データを持ち出したと見られる形跡が見つかった。

同従業員は、航空機の運行に関する安全推進を担当していた管理職で、退職直前の11月25日に使用していた端末で同社サーバから航空保安情報を含む複数の機密資料をダウンロード。私物のUSBメモリへコピーして持ち出していた。

ダウンロードの発覚後、同社では警察へ相談。その後の捜査を経て、元従業員は不正競争防止法違反容疑で8月9日に書類送検されている。

元従業員は、データの持ち出しを認めているものの、警察の捜査において第三者に漏洩した事実は確認されておらず、同社は航空機を利用する際の安全に影響はないと説明している。

今回の問題を受け、同社では情報の取り扱いについて周知し、情報セキュリティに関する再教育を実施。また外部協力のもと、技術的な対策なども強化することで再発防止を図るとしている。

(Security NEXT - 2023/09/01 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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