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【ShellShock】Webmin狙う不正アクセスが増加 - 踏み台被害も発生

JPCERTコーディネーションセンターは、「Webmin」を狙ったと見られる不正アクセスが増加しているとして注意を呼びかけた。踏み台被害も発生しているという。

サーバ管理ツールの「Webmin」では、デフォルトでTCPの10000番ポートを利用する一方、デフォルトシェルとして広く利用されている「bash」の脆弱性「ShellShock」の影響を受けことから、「Webmin」の利用状況を調査する不正アクセスが、9月下旬より増加しているという。

同センターでは、これらソフトを利用し、さらに脆弱性を解消していない場合、「Webmin」の権限で任意のコードが実行可能となることを確認。警鐘を鳴らしている。既報のとおり、同様の不正アクセスを警察庁でも観測しており、10月8日に注意喚起を行っている。

同センターでは、10月10日の時点でも同様のスキャン行為が継続して実施されているとして注意を呼びかけるとともに、今回の攻撃により乗っ取られ、踏み台として利用されていると見られる発信元に対しては、ネットワーク管理者に連絡を取るなど、対策を進めている。

(Security NEXT - 2014/10/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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