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EOLのマルウェア侵入対策製品がボットネットの標的に

サポート期間が終了したSymantec製のセキュリティウェブゲートウェイ製品を狙う攻撃が、展開されている。

攻撃対象となっているのは、ウェブ経由でマルウェアの侵入などを防ぐ「Symantec Web Gateway 5.0.2.8」および以前のバージョン。2012年にアップデートとなる「同5.0.3」が公開されたほか、製品のサポートそのものも2019年に終了している。

海外のセキュリティ研究者が、脆弱性の詳細を含むレポートを3月26日に公開。直後にはエクスプロイトが公開された。

警察庁では、同脆弱性を狙った攻撃を4月25日に観測。TCP 443番ポートに対する攻撃を中心に、TCP 80番ポートやTCP 8880番ポートを狙ったパケットも観測した。外部より不正なプログラムをダウンロードさせ、実行を試みるものだったという。

また同様の攻撃パケットは、米時間4月24日にPalo Alto Networksでも観測している。同社は、ボットネット「Hoaxcalls」による攻撃だと分析した。

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「Symantec Web Gateway」の既知脆弱性を狙った攻撃の推移(グラフ:警察庁)

(Security NEXT - 2020/06/08 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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