開発環境狙うサプライチェーン攻撃、「Codecov」が標的に
コードカバレッジの可視化プラットフォーム「Codecov」が、2カ月以上にわたって改ざんされる被害が発生した。同プラットフォームの利用環境より認証情報やトークン、コードなどを窃取された可能性があり、国内でも被害が確認されている。
Codecovが提供する「Codecov」において、一部スクリプトが何者かによって改ざんされたもの。「Codecov-actions uploader for Github」「Codecov CircleCl Orb」「Codecov Bitrise Step」なども影響を受ける。
開発環境におけるプロジェクト内のカバレッジファイルを検出し、レポートを収集して「Codecov」に送信するためのスクリプト「Bash uploader」が改ざんされた。
利用者の継続的インテグレーション(CI)環境において、改ざんされた同スクリプトよりアクセスが可能だった資格情報やトークン、コードなどが、攻撃者の指定したIPアドレスなどへ送信され、窃取されたおそれがある。
(Security NEXT - 2021/05/21 )
ツイート
PR
関連記事
「Chromium」の脆弱性狙う攻撃 - 派生ブラウザ利用者も注意を
「Lucee」にクリティカル脆弱性 - 悪用コード公開済み
「MS Edge」にアップデート - ゼロデイ脆弱性などに対応
「Cisco Unified CM」に深刻なRCE脆弱性 - ESリリースのみ影響
「Citrix Bleed 2」への懸念広がる - 提供元は「悪用未確認」強調
メッセージ保護アプリ「TM SGNL」の複数脆弱性、悪用リストに追加
「NetScaler ADC」脆弱性、パッチ公開前から攻撃発生
「NetScaler ADC/Gateway」にゼロデイ脆弱性 - 早急に更新を
「Chrome」にゼロデイ脆弱性、アップデート公開 - 軽減策の実施も
特権コマンド実行ツール「sudo」に重要度「クリティカル」の脆弱性