Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ターゲットを特定した攻撃が増加 - トレンドマイクロ7月度レポート

トレンドマイクロは、日本国内における、2005年7月度のコンピュータウイルス感染被害報告件数マンスリーレポートを発表した。

同レポートによれば、7月のウイルス感染被害の総報告数は2295件で、6月の2490件から大きな変化はない。しかし、個々のウイルスに対しての問い合わせ数が減少していることから分かるように、ウイルス被害は不特定多数への大規模感染タイプから、特定の対象を狙った犯罪的な被害へとシフトしてきている。

特に金銭詐取を目的としたピンポイントの攻撃は、今後も増加する恐れがあるという。7月にはオンラインバンクの不正引き出し事件が発生したが、この事件では、オンラインバンクのウェブサイトで入力された口座番号やパスワードなどの情報を収集し、外部へ送信するウイルス「TSPY_BANCOS.ANM」が利用された。同ウイルスには自身をメール送信するワーム機能はないことからも、犯人がターゲットを限定していることが分かるという。

(Security NEXT - 2005/08/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

メール本文に関係者アドレスを記載、削除し忘れ流出 - 神奈川県
兵庫県、「はばタンPay+」のシステムを改修 - 申請受付を再開
地域電子商品券「はばタンPay+」サイトで不具合、個人情報流出 - 兵庫県
CDN導入時に設定ミス、複数フォームで個人情報を誤表示 - スカイマーク
複数サーバでランサム被害、痕跡未確認も情報流出の可能性 - はるやまHD
テモナのEC支援SaaSに侵害の痕跡 - 攻撃経路や影響など調査
MS、「Windows Server」向けに定例外パッチ - 米当局が悪用確認
3Qの脆弱性届出は160件 - ソフトウェア製品が倍増
Dellストレージ管理製品に認証回避の脆弱性 - アップデートで修正
「Adobe Commerce/Magento」や「WSUS」の脆弱性悪用に注意喚起 - 米当局