フィッシングURLは約3割減 - ブランドの悪用被害が増加
2025年10月のフィッシング攻撃の報告件数は、前月から0.5%増にとどまりほぼ横ばいだった一方、フィッシングサイトに悪用されたURLの件数は29.7%減となった。独自ドメイン名を用いたメールの送信が目立っている。
フィッシング対策協議会によれば、10月のフィッシング攻撃に関する報告は22万5796件。1日あたり約7283.7件の報告が寄せられた。前月の22万4693件から約0.5%の微増となる。
これら報告においてなりすましの対象となった業種を見ると「EC関連」が約25.3%で最多。ただし、前月の約28.9%からは3.6ポイント減となる。2番目に多かったのは「クレジット、信販関連」で約23.0%だった。
「配送関連(約10.1%)」「証券関連(約7.1%)」「航空関連(約6.8%)」「金融関連(約3.8%)」「電気、ガス、水道関連(約3.5%)」「交通関連(約3.1%)」と続いており、なかでも配送関連が増加している。
フィッシング攻撃で悪用されたURLは4万8533件。前月の6万9077件から29.7%減と目立って縮小した。1日平均約1565.6件のURLが確認されている。

フィッシング攻撃の報告やURL件数推移(グラフ:フィ対協の発表をもとに独自に作成)
(Security NEXT - 2025/12/17 )
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