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看護師が患者資料を本に挟んで持ち帰り - 本売却から発覚

神奈川県立こども医療センターは、看護師が患者の個人情報を持ち帰り、外部に流出したことがわかった。

神奈川県立病院機構によれば、2024年度に在籍していた看護師が、私物の書籍に患者の個人情報が記載された書類を挟み込み、持ち帰っていたことが判明したもの。

問題の書類には、患者9人の氏名、生年月日、年齢、性別、病室、診療科、患者IDが記載されていた。このうち1人については、病名や治療経過、観察、処置内容、別の1人についてはさらに検査結果が含まれる。

書籍は業務能力向上のために看護師が個人で所有していたもので、同看護師は退職後の2025年7月から8月ごろ、古書店に売却したが、書類が挟まれたままだった。

同年12月2日に古書店で本を購入した人物より申し出があり、問題が発覚。同日、同書類を回収した。

同センターでは、対象となる患者と家族に謝罪。個人情報の持ち出しが原則禁止であることや、不要となった情報の廃棄徹底などをあらためて周知し、再発の防止を図るとしている。

(Security NEXT - 2025/12/17 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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